【7章:NCS表色系→PCCS変換!!】

色彩マスコット 征服かん子ちゃん

「オストワルト」「NCS」「XYZ」表色系は、基本的な変換問題としてセットになって出てくる印象があります。

なので、オストワルトを押さえておくなら、他の2つも押さえておいた方が一網打尽に出来る可能性が高いって訳です。

NCSもオストワルト同様、さほど厳密な変換は要求されませんので、大まかに押さえておくだけで近似した色を選ぶ事が出来ます。


やり方さえ分かってしまえば難しい所では無いので、一気に覚えて攻略してしまいましょう!!ヽ(´▽`)ノ



【目次】

【7章:NCS表色系→PCCS変換!!】
・NCS表色系って何?
・色相を推測しよう
・トーンを変換しよう


NCS表色系って何?

オストワルトまで知っておけばかなり安全圏に入ったと言えますが、まだ問題によって左右されてしまいます。

さらに安全圏に入るためにも、ぜひNCS表色系の変換を押さえておきましょう!!
さりげない奴ですが、試験でもさり気なく表記されていて受験者を焦らせる奴です。(笑)

…あと、一応最初に断っておくと、これも僕が適当に考えて作った方法です。
間違ってる可能性もありますし、もっといい方法があるのかも知れないので、参考程度に留めておいて下さい。(;´Д`)人


それでは、NCSのおさらいから入りましょう。(´ω`)ノ

NCSはへリングの「心理4原色」を基にしているためにオストワルト表色系と似ているんですが、「見た目の色と色の差が等間隔になるように整理した表色系」…つまり「顕色系」なのです。

…なので、作りとしては「マンセル表色系」に近い感じとなっています。

NCSでの色の表示は
S(黒への類似度)C(理想的な純色への類似度)-φ(色相)です。

「SC-φ」→「2070-Y70R」のように表記されます。
上の例だと、Sは20、Cは70、φがY70Rですね。

余談ですが、なぜNCSの黒が「Bk」ではなく「S」なのかと言うと、NCSはスウェーデンで開発された表色系なので、スウェーデン語での黒「Svart=スヴァルト」の頭文字を取ったためです。
…まぁ、試験とは全く関係ありませんが…。( ´∀`;)ゝ

2級の問題ではよく出題されるので、この辺までは大まかに把握しているかと思います。


じゃあ、それを前提に次へ進んでみましょう。ヽ(´◇`)ノ

色相を推測しよう

まず、NCSの色相環は以下の通りです。
NCS色相環
へリングの心理4原色を基に、その間を10分割した形になっています。
(図は、10分割した真ん中だけを書いてあります。)


マンセルと同じ顕色系なので、色相同士の間隔のズレもオストワルトほどありません。

…とは言え完全に特定する事は難しいので、オストワルトと同じように「大体このへん」って感じで、一気にPCCSに変換してしまいます。
恐らく試験では、あやふやな問題は出てこないでしょう。


まず、それぞれの主要色相(Y、R、B、G)をPCCSに変換します。
これはPCCSの色相をそのまま当てはめ、「Y=8」「R=2」「B=18」「G=12」でOKです。

これだけだとアバウトすぎますので、それぞれの色相の中間(「Y50R」、「R50B」、「B50G」「G50Y」)の色も変換しましょう。

これも簡単。

「Y50R」は、黄と赤の中間なのでオレンジ。(5:O)
「R50B」は、赤と青の中間なので紫。(22:P)
「B50G」は、青と緑の中間なので青緑。(14:BG)
「G50Y」は、緑と黄の中間なので黄緑。(10:GY)

こんな感じです。
PCCS色相とNCS色相の違い

ここまでやっておけば、大体どの数字が来ても近似色相を選べると思います。
恐らく、試験では特定しやすい色を中心に出題されるので、これで十分でしょう。(´ω`)ノ

トーンを変換しよう

それでは色相も特定出来たので、次はトーンの特定に入ろうと思います。

NCSの明度と彩度は、「SC-φ」の「SC」…。
つまり、「黒への類似度」と「純色への類似度」「白への類似度」で決まります。

この情報からトーンを推測するには、NCSの「等色相面」を思い出してみれば良いのです。
NCSの等色相面
見覚えはあってもあまり意識した事は無いかも知れませんが、NCSにもオストワルトに似た等色相面があります。

横軸がC(純色への類似度)、縦軸がS(黒への類似度)となっています。

例えば、「4050-R60B」なら以下の点。
NCSの等色相面2
と、このようになる訳です。

あとはオストワルト表色系の時と同じく、トーンイメージ表を重ねてみる事で、おおよそのトーンを推測する事が出来ます。(´ω`)ノ
NCS等色相面とPCCSのトーンイメージ こんな感じ。

「4050-R60B」場合だと、トーンは「d」…あるいは「dp」になると考えれば良いわけです。


しかし、この表を試験中に書くと、時間的にかなりのロスになってしまいます。
そこで、上の表を単純化したものを下に用意してみました。
2つは大体一致
これなら試験中に書いても、殆ど時間のロスがありません。


ただ、この表は大まかに書いたものだけに、目安として使うようにして下さい。
例えば「sf」「d」は中間色だけに、その境目が非常に曖昧です。
だから、問題によっては「lt+」や「dk」の方がピッタリくる場合もありますし、選択肢によっては違うトーンの方が良い場合もあります。

僕が勝手に作ったものなので、あんま何が何でも当てはめようと思うと少し危険なので注意して使って下さいね。(^ ^;)


まぁ、2次試験は答えが曖昧な問題を嫌っている傾向があるので、NCSでもv(ビビット)やp+(ペール)、dkg(ダークグレイッシュ)などの、比較的ハッキリした問題が出ると思います。
仮にトーン差が曖昧だったとしても、類似トーンまでは許容される可能性が高いです。
(あくまで推測ですが…)


2次試験は1次に比べてクセのある試験なので、出題されている問題の傾向を見ながら対策を練ると、より効果的な勉強が出来ますよ。(^ ^)

それでは、次が表色系の変換のラスト。
「XYZ表色系→PCCS変換」に入りたいと思います!!

1次でのXYZ表色系は、何だか数字が出てきて難しそうなイメージがありましたが、2次試験では、問題の出題傾向はかなり限定されます。
その辺を踏まえて、次のページへ行ってみましょう!!ヽ(´ー`)ノ


<次回>
【8章: XYZ→PCCS変換!!】
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【目次】

【1章: はじめに】
・そもそも2次試験って何をするの?
・色彩検定の出題頻度
【2章: 「ヒュートーンシステム」をマスターしよう!!】
・「ヒュートーンシステム」って何?
・PCCS色相環の覚え方
・明度&彩度の覚え方
【3章: 復習!!2級範囲までの必須項目】
・2級範囲までの必要性
・トーンイメージを覚えよう
・色相差と配色技法
・「対比現象」と「同化現象」
・ 「off-N,FL,PI,BR」って何!?
【4章: マンセル表色系→PCCS変換!!】
・マンセル表色系って何?
・変換表の作成
・色相&彩度の推測方法
【5章: 慣用色名を覚えよう】
・慣用色名って何?

【6章: オストワルト表色系→PCCS変換!!】
・オストワルト表色系って何?
・色相を推測しよう
・トーンを変換しよう
【7章: NCS表色系→PCCS変換!!】
・NCS表色系って何
・色相を推測しよう
・トーンを変換しよう
【8章: XYZ→PCCS変換!!】
・XYZ表色系って何?
・色度図を描いてみよう
・主要色相を打点しよう
・Y(視感反射率)を変換しよう
・彩度を推測しよう
【9章: 最後に】
・2次試験対策に使った教材
・試験前&試験当日の注意点
・2次に役立つ!!2級~1級1次までにやっておく事
・終わりに…