【6章:オストワルト表色系→PCCS変換!!】

色彩マスコット 征服かん子ちゃん

前回やった慣用色名までを完全に押さえておけば、たとえ幅広く出題されたとしても、高確率で合格点に到達する事が出来るでしょう。

…ですが、それはあくまで1問も落とさない事が条件になってしまうので、安全圏からはまだ遠いでのす。

ひねった問題が多いPCCSとマンセルに対して、オストワルト表色系の問題は、かなり限定された解きやすい問題が多く出る傾向にあります。


分かってしまえば点取り問題になるので、ぜひ押さえて、安全圏に突入しましょう。ヽ(´ー`)



【目次】

【6章:オストワルト表色系→PCCS変換!!】
・オストワルト表色系って何?
・色相を推測しよう
・トーンを変換しよう


オストワルト表色系って何?

慣用色名までの項目をマスターしていれば、合格率は五分五分くらいになります。
運がいい人は、これ以降は勉強しなくても大丈夫でしょう。(笑)

しかし、安全圏に突入するには、どうしてもマンセル変換以外が出てきても対応できないといけません。

死角をなくすためにも、是非押さえておきましょう!!(`ω´)ノ


…と、気合を入れた矢先にこんな事を言うのも何なんですが…。

この「オストワルト表色系→PCCS変換」は、正確に変換する方法を僕もよく知りません。il||li _| ̄|○ il||l

オストワルト以降はネットで調べても殆ど情報がありませんし、そもそも2次試験はテキスト自体がありませんから、正しい変換方法が全く謎です。(2008年現在)


ですので、以下の方法は僕が試行錯誤したオリジナルの考え方になります。
オリジナルと言えば聞えが良いですけど、要は正しいかどうかは分からないって事ですっ!!(゚Д゚)

かなりアバウトな近似しか出来ませんが、一応自分が使って来ているので、考え方の参考程度にはなると思います。
(マネするかどうかは、自己責任でね☆)

オストワルトやNCS、XYZの変換を独学でやる人達のために、不完全な状態ですが、あえて公開させて頂きますぜ!!ヽ(`Д´)ノ


では、まずは「オストワルト表色系」のおさらいから行きましょう。

表色系には大きく分けて「顕色系」「混色系」の2種類があります。
「顕色系」とは、見た目の色と色の差が等間隔になるように整理した表色系。
「混色系」とは、混色比によって整理した表色系を言います。

前回扱った「マンセル表色系」は顕色系なのに対し、今回の「オストワルト表色系」は混色系ですので、色の分け方が根本的に違う事に注意しておいて下さい。

ここまでは大丈夫ですよね?(^ ^)


ここから何が分かるかと言うと、顕色系と混色系の仕組みが違う以上、試験の環境では、2つをピッタリ変換させる事は出来ないのです。

つまり
「オストワルト表色系」→「マンセル色表」の変換を正確に行うことは出来ません。

2次試験でも、この辺を考えて選択問題にしてあったり、ある程度の誤差を容認している事が殆どになります。

この事から、受験者に求められる能力としては
「オストワルト表記」→「PCCS表記」に変換する事と言えるでしょう。

マンセル表色系を経由しないで考えるので、感覚的に変換を行うことが出来ます。
今までやってきた事に比べれば、かなり簡単です。

PCCSは範囲がアバウトなので、だいたいこの辺…と言った感じの答え方になりますからね。(^ ^)

色相を推測しよう

では、概要が分かった所で実際の変換方法をやってみましょう。

まず、オストワルトの色相環を覚えていますか?
これを覚えてないと先に進めませんので、しっかり覚えましょう。(´ω`)ノ

PCCSとオストワルト色相環
見ての通り、オストワルト色相環は、PCCSとは色相番号の位置が違うので注意です。

また、オストワルト表色系の
「2番」→PCCSの「8:Y(黄)」
「8番」→PCCSの「2:R(赤)」
「14番」→PCCSの「18:B(青)」
「20番」→PCCSの「12:G(緑)」

に近似しますので、覚えておきましょう。

オストワルトは24色相、PCCSも24色相。

じゃあ 、例えば「2番」を基点にして右回りで番号を書いて行けば、色相は簡単に求められるんですね!!!…と思った方は、ちょっと待って下さい。(´◇`)ノ
PCCSとオストワルト色相環の違い

上のようにオストワルトとPCCSの色相は、残念ながら完全には一致しません。
明確な理由は説明出来ないのですが、オストワルト表色系はPCCS表色系と比べて、若干「青」系の色が多いためズレが発生してしまうのです。

そういった理由からか、試験でもオストワルトの青系を問う問題はあまり出てきてないようです。
(もちろん、出ないとは言いませんが…)

なので、オストワルトとPCCSが近似する番号を覚えておいて、ズレが少なくなるように注意しておいて下さい。

最初にも書きましたが、 オストワルト表色系の

「2番」→PCCSの「8:Y(黄)」
「8番」→PCCSの「2:R(赤)」
「14番」→PCCSの「18:B(青)」
「20番」→PCCSの「12:G(緑)」


に近似します。

僕が見る限りでは、オストワルトの色相は「赤、黄、緑、オレンジ、黄緑」などの、比較的簡単に連想できるものしか出てきていない感じがしました。
なので「2番、8番、14番、20番」の4つを押さえておけば、ほぼ全部の問題に対応出来ると思います。(´ω`)ノ

…と言うか、これ以上曖昧なタイプが出てきても、僕には変換しきれません。(笑)


では、色相が推測出来たらトーンを把握していきましょう!!
これもおおよそで判断するいい方法がありますので、それをご紹介します。(^ ^)

トーンを変換しよう

これで色相はだいたい分かりましたので、次はトーンを求めます。
オストワルトはキッチリとした表色系ですが、PCCSのトーンはアバウトなので、おおよその範囲で分類する事が出来ます。

1回聞けば分かるくらい単純なので、ぜひとも覚えてしまいましょう。(^ ^)

トーンに関しては、オストワルトの「等色相面」を思い出して下さい。
オストワルトの等色相面
2級を勉強した方なら分かると思いますが、同じ色相での混色量を示した表です。
ここからトーンを推測していきます。

この図の一番右にある「Pa」…これは純色v(つまりビビット)です。
一番上の「aa」は、白色量が多く、黒色量と彩度が低い色。
一番下の「pp」は、黒色量が多く、白色量と彩度が低い色を指します。

「a~p」の数値は覚える必要は無いと思いますが、この図を書けるくらいまで、しっかりと覚えておきましょう。


そして、この「オストワルトの等色相面」と「PCCSのトーンイメージ」を比較してみます。
オストワルト等色相面とPCCSのトーンイメージ
…ここまで見ると、ピンと来るんじゃないでしょうか?( ´ー`)

そうです。
「オストワルトの等色相面」と「PCCSのトーンイメージ」は、ほぼ近似します。
つまり、「aa」とか「pe」とかの場所さえ分かっていれば、おおよそのトーンは即座に推測できるって訳です。

それらをまとめると、こうなります。
二つは大体一致

大体2つで1つのトーン…と覚えておけばOKです。

2次試験では、あいまいな所(例えばnaやie)などは出さない傾向があります。
…なので、 paやaaなどの明確なものを押さえておけば対応出来るケースが多いのは確かですが、それだと難易度的には簡単になりすぎてしまうので、どこが来ても近似トーンを選べるようにしておいた方がいいでしょう。

この方法も当然ながら誤差が出るのですが、おおよそ類似トーンの範囲に収まるので、よほど明確な答えを求めるものでない限り、たぶん正解になると思います。


これは経験論ですけど、ビミョーな範囲。例えば…。

「na」の範囲が 「b(ブライト)」か「v(ビビット)」か?とか
「ca」の範囲が「p+(ペール)」か「lt+(ライト)」か?

・・・などが出てきた場合には、より外側を選ぶ方が近似するっぽい感じです。
(あくまで「感じ」です。)

だから、上の例の場合は、 「na」はビビット、「ca」はペール…のような感じですね。

ここまで曖昧な問題が出るとは考えにくいですが、出たとしても、この場合はどっちも正解になるんじゃないかと思います。( ´∀`;)

この辺のさじ加減は、正直僕も良く分かりませんでした。


とりあえず、曖昧な範囲は別として、これでオストワルトの大まかな変換方法は大丈夫ですね。(^ ^)

曖昧な部分があって申し訳ないんですけど、少なくとも、解くための考え方みたいなものは、分かって頂けたかと思います。(^ ^)
独学だと、この辺はホントに手探りになるから辛いですね…。(ノ△`)

さて、お次はいよいよ「NCS表色系」!!

目立たないので詳しく勉強してない方も多いでしょうけど、こいつはこいつで結構出てきます。
あまり難しくないので、一緒に押さえておきましょう!!( ´∀`)b

<次回>
【7章: NCS表色系→PCCS変換!!】
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【目次】

【1章: はじめに】
・そもそも2次試験って何をするの?
・色彩検定の出題頻度
【2章: 「ヒュートーンシステム」をマスターしよう!!】
・「ヒュートーンシステム」って何?
・PCCS色相環の覚え方
・明度&彩度の覚え方
【3章: 復習!!2級範囲までの必須項目】
・2級範囲までの必要性
・トーンイメージを覚えよう
・色相差と配色技法
・「対比現象」と「同化現象」
・ 「off-N,FL,PI,BR」って何!?
【4章: マンセル表色系→PCCS変換!!】
・マンセル表色系って何?
・変換表の作成
・色相&彩度の推測方法
【5章: 慣用色名を覚えよう】
・慣用色名って何?

【6章: オストワルト表色系→PCCS変換!!】
・オストワルト表色系って何?
・色相を推測しよう
・トーンを変換しよう
【7章: NCS表色系→PCCS変換!!】
・NCS表色系って何
・色相を推測しよう
・トーンを変換しよう
【8章: XYZ→PCCS変換!!】
・XYZ表色系って何?
・色度図を描いてみよう
・主要色相を打点しよう
・Y(視感反射率)を変換しよう
・彩度を推測しよう
【9章: 最後に】
・2次試験対策に使った教材
・試験前&試験当日の注意点
・2次に役立つ!!2級~1級1次までにやっておく事
・終わりに…