【2章:「ヒュートーンシステム」をマスターしよう!!】

色彩マスコット 征服かん子ちゃん

色彩検定は、「マンセル、オストワルト、NCS、XYZ」表色系をPCCSに変換するって事は分かりましたよね?

…でも、その変換したPCCSの事が分かってなかったんじゃ本末転倒です。(;´Д`)

そんな訳で、最重要ポイントにして最も基本となるPCCSの扱い方を、徹底的にマスターして行きましょう!!

1級を持つ人と2級を持つ人との違いは、このPCCSの知識と扱い方のレベルの違いと言っても過言ではないのです。
これを知らずして、とても1級は名乗れませんよ!!

さぁ、1級目指してファイトですっ!!ヽ(´◇`)ノ



【目次】

【2章: 「ヒュートーンシステム」をマスターしよう!!】
・「ヒュートーンシステム」って何?
・PCCS色相環の覚え方
・明度&彩度の覚え方


「ヒュートーンシステム」って何?

何度も言っていますが、試験の最大のポイントは「他の表色系をPCCSに直せるか!?」にかかっています。(`・ω・´)b

なので、まずはヒュートーンシステムを完全完璧にマスターする必要があるのです。
最重要なだけに、ここは1つの漏れも許されません。

…では、何をもってマスターとするのか?

簡単に言うと、カラーカードにある199種類の「明度」と「彩度」を全て言えるようになり、PCCS色相環(24色相)とトーンイメージ表を完璧に書けるようになる事です。

はっきり言って大変です。
第一関門にして、最大のハードルと言っても過言ではありません。(;´Д`)

しかし、一瞬で覚えられるような魔法の言葉はありませんが、PCCS色相環の規則性を知る事で、その負担を大幅に減らす事が出来るのです。
丸暗記だけに頼らず、なぜそうなるのか…という流れを知りながら、一緒に覚えて行きましょう。(^ ^)
では、まずは簡単にですがPCCSのおさらいをします。
3級で習う基本中の基本ですが、その仕組みと作られたきっかけを思い出してみましょう。

PCCSは、色相を24分割し、それにトーンと言う概念を加えた色の表現方法になります。
トーンとは「明度と彩度」の高さに応じて12グループに分けたものであり、大まかな色の印象を伝えるために作られました。

例えば…。
「うすい赤」…と言われても、どれくらい薄いのか、どれくらい鮮やかなのかは、人によって大きく違ってしまいます。
だけど 、もし「p2」と伝えられれば、「高い明度(つまり明るく)で低い彩度(色みの弱い)」色だと分かり、比較的正確な色のイメージを把握する事が出来るわけです。

他の表色系に比べて大雑把でアバウトなんですが、だからこそ使い勝手がいいんですね。(^ ^)


余談ですが、このPCCSの「ヒュートーンシステム」は、意識してみると普段でも良くみる用語です。

例えば、ファッション誌などで「アクセントカラーとしてビビットの赤を…」 とか、髪のカラーリングなどでも、明るい金髪をペールイエローと呼んだりもします。
あと、明るさを上げたり落としたりする事も、トーンを上げる下げる…といった表現もしますね。

また、パソコン関連でも最近有名な描画ツール「SAI」などでは、色を選択するメニューとして色相環が利用されていて、その色相配置はPCCSと同じになっています。

ここを読んでいる方で、もしこれから色彩検定を始めようと思っている方は、色彩の知識はそう言う所で応用されているんだって事を意識してみると面白いかも知れませんよ。(^ ^)


…さて、少し脱線してしまいましたが、話を1級2次レベルに戻しましょう。


2級レベルなら色相環を大まかに把握していれば良かったんですが、1級2次レベルではそうはいきません。
PCCSのスペシャリストになるべく、より具体的に掘り進めて行きましょう!!ヽ(`Д´)ノ

PCCS色相環の覚え方

3級~1級1次までは色よりも知識を問う問題が多かったので、PCCSの色相環を完全に書けない人も結構居るのではないかと思います。(実は、僕もそうでした…。;;)

しかし、今回は必須項目となるので、何も見なくてもスラスラ書けるレベルまで持って行きましょう。

PCCS24色相
これが24色相のPCCS色相環です。ちょっと大変そうですね…。(´Д`)
勢いだけで意味も分からずに丸暗記しようとすると、この段階で厳しくなりますよ。


実は…と言うほどもったいぶる事では無いのですが、色相環は12色相が書ければ、残りは機械的な作業でほぼ埋める事が出来るのです。


■ まず12色相を書けるようになろう!■
3級の範囲で、24色相ではなく偶数番号(2.4.6…)の12色相の色相環を見た人も多いかも知れません。

PCCS色相環を覚えるうえでやっかいなのは、「黄みの~」とか「緑みの~」などの修飾語が付いている事です。
これが一見、覚えにくい印象を与えてしまいます。

…しかし、12色相環では以下のように、4番「4:rO(赤みのオレンジ)」、6番「6:yO(黄みのオレンジ)」、16番「16:gB(緑みの青)」以外、修飾語が付いていないのです。
PCCS12色相

これなら「○○みの~」に惑わされず、比較的簡単に色相環を書くことが出来ます。ヽ(´ー`)ノ


これを覚える事が出来たら、24色相はもう簡単です。

では、主要色相である「赤(2:R)、黄(8:Y)、緑(12:G)、青(18:B)、紫(22:P)」に着目してみて下さい。


そもそも「○○みの~」と言う修飾語は、「その色を少~しだけ含んでいる…」と言う意味でしたね。
例えば「赤みの黄」なら、主要色相の「黄」に「赤」が少しだけ混ざってると言った感じです。

これを知っていれば、主要色相に隣り合ってる色は一発で分かります。



それでは、具体的に説明しましょう。


まず主要色相の「赤(2:R)」に着目してみて下さい。
色相環1
主要色相だけを見ると、「赤(2:R)」の次は「黄(8:Y)」ですよね?

つまり、赤と黄色の間なのですから、例えば2番の赤(2:R)の隣の3番は、「赤にちょっとだけ黄色を混ぜた色」と言うのが感覚的に分かると思います。

色相環2
「赤にちょっとだけ黄色」…と言うのは、「黄みの赤」。

…という事は、3番は「3:yR(黄みの赤)」なのです。

この考え方で行くと、8番の「黄(Y:8)」の場合、赤よりの7番は「黄にちょっとだけ赤」…つまり「赤みの黄(7:rY)」
緑よりの9番は、「黄にちょっとだけ緑」…つまり「緑みの黄(9:gY)」となります。
色相環3

14番と15番が「青緑(14:BG & 15:BG)」17番と18番が「青(17:B & 18:B)」なのには注意ですが、基本的にはこの考え方で全部埋める事が出来ますし、忘れても順を追って思い出せます。
色相環4
言葉にすると回りくどいですが、やってる事は凄く簡単です。

「12色相を覚えて、残りを埋めていく」

これで完璧に書けるようにファイトですっ!!ヽ(´▽`)ノ

明度&彩度の覚え方

…さて、色相環は覚えたでしょうか?(´ω|
まぁ、3級から慣れ親しんだ色相環なので、やって出来ないレベルではなかったと思います。

しかし、本番はここからです!!(゚Д゚)
2次最大の難関である「明度&彩度」の暗記に入りたいと思います!! !

これを覚えるまでは、問題集には一切手を触れなくてもいいです。
と言うか、これを覚えてない状態で問題を解こうとしても8割以上は解けませんし、やっても意味がありません。


そんくらい重要です。


「じゃあ、気合入れて暗記いくぜ!!!ヽ(`Д´)ノ」…と思ったアナタ。
ちょいと待って下さい。 (´ω`)ノ


少し脱線しますが、表色系って何のためにあるのか分かりますか?


…そう。表色系は「色を整理分類するため」に作られたのです。
3級でも勉強しましたよね。(^ ^)

つまり、この事から。
表色系が色の整理の為に作られたのならば、そこには必ず一定の規則性があると思って間違いない…と考える事が出来ます。
PCCSも例外ではありません。


それを踏まえた上で、明度&彩度表を見てみましょう。
明度&彩度表
うわっ!!!なんだこれ!!?

……と思いますよね~。(;´Д`)
その気持ち、分かります…。


しかし、落ち着いてよく見てみて下さい。
明度&彩度1
「18番、20番、22番」って、実は同じだったりします。
これはラッキー。


これで満足してはいけません。


もっとよく見て下さい…。
明度&彩度2
「16番と24番」って、これも同じじゃん!!(・∀・)
またまたラッキー。


こうやって見てみると、色々見えてきませんか?


もーっとよく見てみて下さい!!!
明度&彩度3
「6番と10番」…同じだ!!

明度&彩度4
「4番と12番」もだ!!!Σ(・∀・)

明度&彩度5
「2番と14番」も同じだぞーーー!!!ヽ(´◇`)ノひゃっほー♪


どうでしょう?
これで最初と比べて、かなり楽になったと思います。


…が、しかし。


ここで満足しちゃいけません。
なぜ、こういう規則性が生まれたのかを考えてみるのです。


もう一度、明度&彩度表を見てみて下さい。
明度&彩度(色分け)
なぜか8番の黄色(8:Y)には、同じ明度になるものが一つもありませんよね?
なんででしょう …?( ´ω`)ゝ

答えは、PCCS色相環と比べてみると分かります。

共通する色相を色分けしました。
明度&彩度(色分け2)
すると、何となくどういった規則性なのかが見えてきますね。

そこで思い出して見て下さい。
3級の範囲で「黄色はもっとも明るく、青紫はもっとも暗い」という事がテキストに書いてあったと思います。

その知識がここで生きて来るわけです。(3級の勉強は重要ですョ)(^ ^)b


つまり、この明度表は

「もっとも明るい黄色(8:Y)を頂点に、右回り左回りで同じ明度差がある」
と考えればいいわけです。
色分け色相環
それが分かると、無意味と思われた数字の羅列にも意味が見えてきますよね。( ´∀`)b
意味が分かれば覚えやすい!!

暗記を始めるのは、そこからです。



【暗記方法をマスターせよっ!!】


長々と「明度&彩度」表の規則性を説明してきましたが、ここからは具体的に暗記方法に入っていきます。

ここからは力押しになりますので、覚え方のコツだけ説明しておきます。

1.まず、色相環でもっとも明るい「黄色(8:Y)」と、その補色となる「青紫(20:V)」の数字を暗記します。
明度&彩度(覚え方1)
これは、一番明るい色と一番暗い色を押さえて、あとは右回りか左回りのどちらかを覚えればOK…と言う考え方です。


2.「18番、20番、22番」は同じなので書き写す。
明度&彩度(覚え方2)


3.「22番」の明度から全部0.5をプラスすると、「24番」になる。
そして、「24番」と「16番」は同じ明度なので書き写す。
明度&彩度(覚え方3)


4.ここからは「低彩度(p+,ltg,g,dkg)」「中彩度(lt+,sf,d,dk)」「高彩度(v,b,dp)」に分けて考えます。


◇「低彩度(p+,ltg,g,dkg)」◇
低彩度の「12番、14番、16番」は同じ。
(「3」の過程で16番の明度は分かっているので、書き写せばOK)
明度&彩度(覚え方4)
「2と14」「4と12」は同じなので書き写す。



そして、12番の明度から0・5をプラスすると「10番」になります。
明度&彩度(覚え方5)
「6と10」は、同じなので書き写す。

これで低彩度は完了です。(^ ^)


◇「中彩度(lt+,sf,d,dk)」◇
「8番(8:Y)」を基準に、0.5ずつマイナスしていくと「10番」「12番」「14番」になる。
(中彩度は0.5ずつ引くだけで完了します。)
明度&彩度(覚え方6)
「2と14」「4と12」「6と10」は同じなので、書き写す。

中彩度は簡単ですね。


◇「高彩度(v,b,dp)」◇
ここは、あまりいい方法はありません…。(ノω`)

「8番」から1.0をマイナスすると「10番」になります。
明度&彩度(覚え方7)
「6と10」は同じなので、書き写しましょう。



「16番」ら0.5をプラスすると「14番」になります。
明度&彩度(覚え方8)
「2と14」は同じなので、写せばOK。



「10番」から「12番」は、ちょっと明度の下がり方が違うので注意。
明度&彩度(覚え方9)
「v」だけ、1.5下がります。(あとは1.0マイナス)


…と言った感じで書くと、比較的順を追って書く事が出来ます。
スクールとかでは、もっといい方法で教えてくれるのかもしれませんけどね…。(ノ◇`)


とにかく、まずは「8番」と「20番」の明度をキッチリ覚えて下さい。
ここで間違えると、全部の明度がズレますから…。(´Д`)


まだ1次が終わってない段階で勉強する人は、1級1次が終わる前に、これだけでも覚えておくと、かなり楽になりますョ。

彩度に関しては特にポイントはありません。サクっと覚えておいて下さい。(笑)

※pトーンとltトーンには、なぜか「+」が付いています。
これは「通常よりも彩度を+1する」…と言う意味なんですが、なぜ+1されているのかはよく分かりません。(T▽T)
試験問題用で彩度差を出すためにやってるのかなーとも思ったんですが、そうでもなさそうだし…。
詳しくは分からないのですが、とりあえず試験では「そう言うもんだ…」と覚えておけば十分です。(´ω`)ノ


<次回>
【3章: 復習!!2級範囲までの必須項目】へ行く→

【目次】

【1章: はじめに】
・そもそも2次試験って何をするの?
・色彩検定の出題頻度
【2章: 「ヒュートーンシステム」をマスターしよう!!】
・「ヒュートーンシステム」って何?
・PCCS色相環の覚え方
・明度&彩度の覚え方
【3章: 復習!!2級範囲までの必須項目】
・2級範囲までの必要性
・トーンイメージを覚えよう
・色相差と配色技法
・「対比現象」と「同化現象」
・ 「off-N,FL,PI,BR」って何!?
【4章: マンセル表色系→PCCS変換!!】
・マンセル表色系って何?
・変換表の作成
・色相&彩度の推測方法
【5章: 慣用色名を覚えよう】
・慣用色名って何?

【6章: オストワルト表色系→PCCS変換!!】
・オストワルト表色系って何?
・色相を推測しよう
・トーンを変換しよう
【7章: NCS表色系→PCCS変換!!】
・NCS表色系って何
・色相を推測しよう
・トーンを変換しよう
【8章: XYZ→PCCS変換!!】
・XYZ表色系って何?
・色度図を描いてみよう
・主要色相を打点しよう
・Y(視感反射率)を変換しよう
・彩度を推測しよう
【9章: 最後に】
・2次試験対策に使った教材
・試験前&試験当日の注意点
・2次に役立つ!!2級~1級1次までにやっておく事
・終わりに…